
バラードとは?
自由な形式の民衆的小叙事詩。物語詩。譚詩。音楽で、語り物的な歌。
とりわけショパンは、前述したことを器楽曲に転用させた第一人者。
ショパンが書いた全曲のバラードはポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィッチの詩に霊感を受けて作曲されたと言われている。各々作曲の動機となった物語が個別に存在するようで、現在ショパンを研究する人の間では、その物語を特定する研究が進んでいるとのこと。
作品の特徴は?
物語風に展開される、劇的でスケールの大きな作品。
6/4拍子または6/8拍子の3拍子系のリズム。
ショパン独特の詩的な感性とピアニスティックな華やかさも魅力的である。
演奏会では、全曲通して演奏されるケースが比較的多い。
極めてダイナミックな作品なので、ショパン世界にのめり込むきっかけになるかもしれない!
J-POPのバラードはショパンに影響された!?
日本のポップソング(とりわけバラード)は、クラシック音楽のものを踏襲しており、ゆったりしたテンポ、静かな楽想、美しいメロディラインやハーモニー、ラヴソングを中心とした感傷的な歌詞を音楽的な主軸とし、楽式的には、ピアノなどによる静かなイントロとエンディングに向けての劇的な盛り上がりが特徴とされる。
– wikipediaより引用 –
ここでいうクラシック音楽とは、ショパンのバラードを指すことが定説である。
ショパンはバラードを楽器で表現した最初の人だからである。
今日バラードという概念が定着し、使用されているのはショパンのおかげかも?
生涯4曲のバラードを作った!
大まかな構成は以下の通り。
◉ 第1番〜第4番:全てショパンが生きている時に出版された。演奏会で全曲演奏されるケースは多い。
この中で一つだけ無人島に持っていける曲があるとするならば、間違えなく 第3番作品47, KEY : A。
ショパンの写真をご覧になった方は、彼を暗くて気難しいとイメージづけしているかもしれない。
けれど、この曲を聴いていると、そんなショパン像を忘れてしまう。すごく美しい旋律に心が惹かれる..
この曲は彼が30歳くらいの時に作られたと言われている。
マリアとの失恋の傷が癒え、サンドとの新たな生活にも慣れ、順風満帆な生活を送っていたかもしれない。
極めて穏やかな曲で、思わず幸せな彼を想像する。
6:03-13:36 Anna Fedorova
最高級品「ショパン:エチュード」を聴いて見る!?
少しショパンを聴いてみようかな?と思っても膨大な数のCDがあり、迷ってしまう。最高の音楽を聴きたい!そんなあなたへ!古今東西のショパン曲を聴いた著者が、厳選した最高級品3つのCDをご紹介!
◉ Vladimir Ashkenazy(ウラディーミル・アシュケナージ)
◉ Cyprien Katsaris(シプリアン・カツァリス)