
いつまでもショパンとは?
小説家、中山七里氏による日本の推理小説。
ピアニスト岬洋介が登場する「岬洋介シリーズ」の第3作である。発行日2013年1月10日。
あらすじは?
ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、『ピアニスト』によって手の指10本が全て第2関節から切断されていたという奇怪な殺人事件が発生する。コンクールに出場するため会場に居合わせた岬洋介は殺害現場を検証し始めた。さらには会場周辺ではテロが多発する。
– wikipedia引用 –
想像すると、ホラー小説か?と思われるかもしれないが、そうではない!
殺害現場について、恐ろしく描写しているわけでないのでその点はご安心(;;)
読者を惹きつけるためのキャッチフレーズ!
このシリーズの前作、前々作をお読み頂くと、本作の犯人が何となく目星がつく。
それでは面白くない!推理小説はないと感じる方も多いと思う。
しかし、この小説は推理3割、ショパンに関すること7割くらいのウェイトで書かれている。
ということは、ショパンに関してあまり知識がない方は、読んでもガッカリしてしまう恐れがある。
逆に言えば、ショパンに少しでも興味がある方は、多少の面白さを感じていただける作品。
キャッチフレーズに期待しない!
あまり期待しないで読む。。
少しでも共感する箇所があれば、自分にとって価値がある本となるハズ。
あらためて読んでみると…
先ほど上記で、ショパンに関すること7割くらいのウェイトで書かれていると書いたが、ショパンの歴史とか、ショパンに関係する人が直接出てくるという意味ではない。もちろんショパンの曲はいくつかでる。
それ以外のこと、つまり本作に榊場隆平という盲目のピアニストが登場するのだが、彼はどう見ても辻井伸行ピアニストをモチーフにして作られたしか思えない。間接的にモチーフやオマージュが本作には所々出てくるということ!
そんなわけで、あらためて読んでみて思ったことだが、実際ショパンを弾く情景が事細かに描写されていることには、本当に驚かされる。実際ショパンを弾いたことがなければ感じることがないだろうというところまで描かれているので、おそらくピアニストの方にインタビューをしたかもしれない。
いくら作者がショパン好きでも普通ここまでは描けない。
ショパンを弾いた方なら、その情景の美しさに息を飲む!絶対!
読んでみる?
週末の一時にいかがでしょう?
*- 引用: http://book-share.hatenablog.com/entry/2015/03/01/175218 -*