
ショパンはピアノの先生だった!
ショパンは作曲家かつピアニストであることは、ご承知の方も多いと思うが、実は意外にも教育者としての一面を持っている。現在で例えると、「街のピアノの先生」として生徒に教えていた。
とはいっても、生徒は、初心者をとらず、教養として習う夫人や令嬢、腕は上級者、プロ志望者等。
彼は多数の観客が入る大きなホールで弾くことを好んでいなかった。
なぜなら、彼の音色は囁くような気品溢れる演奏を持ち味にしていたため、豪快な演奏を聴きたい人にとっては物足りなさを感じたらしく、揶揄されることもあったという。それでも彼は、多くの音楽家と知り合いことで、貴族たちとも繋がりを持つようになり、ピアノを教えて周囲から大評判!
ちなみに、コンサートをするより、生徒に教えた方がお金になるという考え方も十分あったと思われる。
ショパン先生のレッスン料は、約1〜2時間あたり1回で現在の日本円に直すと10万円を超えていた!
ショパンは半日で5〜6人ほど教えていたので、相当の収入になった。
1日で60万円ほど稼いでいた計算である。
先日野球の新庄選手がしくじり先生に出演していて、野球はバイトということを発言していた。どういうことかというと、本職の野球より、テレビCMの収入だけで野球の年俸の10倍(正確な数字は不明)以上稼ぎ出していたらしく、野球の収入は些細なものと表現。野球選手でありながら、本職以外のところで沢山稼ぐ。
思わず、ショパンも新庄選手と同じだなと思った。 (^^) ;
スターゆえに、成せることなのだろうか?
ショパンが弟子に伝えた言葉!
ショパンは弟子にいくつかの名言を残している。
ショパンの有名な『別れの曲』について、彼は以下のように自画自賛している。
「私の一生でこれほど美しい歌を作ったことはありません。」
そこで、彼が残したいくつかの言葉をいくつか下記に紹介!
ピアノメーカに対すること
◉ 一流の楽器でしか練習しないよう、心がけなさい。
ピアノの取り組み方について
◉ 1日3時間以上練習してはいけません。
◉ 練習には全身全霊をあげて集中しなければなりません。
◉ 最初からゆっくりレガートで練習するようにしなさい!
姿勢と手の位置に対すること
◉ 少し高いところに座って、できるだけ体を動かさないようにしなさい。
◉ 足の先の方まで、体全体を柔らかくしなさい。
タッチに対すること
◉ 鍵盤を撫でるくらいで良いのです。絶対に叩いてはいけません!
◉ 極端に言えば、ビロードのような手で鍵盤をこねるつもりで!
◉ 鍵盤を叩くというよりは触り心地を確かめるように!
◉ レガートでない演奏は鳩撃ちでしかない。
音階に対すること
◉ B Major から始めて、毎回一つずつ” # “と” ♭ “を減らしながら、C Major に至るようにしなさい。
◉ 音階はメトロノームのような正確さで、十分な音を鳴らし、ゆっくりレガートに弾きなさい。
◉ テンポを変えずに非常に速く弾けば、誰も不揃いな音色に気づかないだろう。